心安立(読み)こころやすだて

精選版 日本国語大辞典 「心安立」の意味・読み・例文・類語

こころやす‐だて【心安立】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「だて」は接尾語 ) 親しいことになれて、遠慮配慮などに欠けること。
    1. [初出の実例]「心安達にて、なにたる儀も申候ては、はや取不返事にて候」(出典毛利家文書‐(年未詳五月四日)(17C初)毛利輝元覚書写)
    2. 「我などは、心やすだての不礼のみ後悔」(出典:仮名草子・悔草(1647)上)
    3. 「お茶屋の女中までが心安立に折々は随分失礼な事を云ふが」(出典:腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風〉一)

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