こころえ‐たろべえ‥タロベヱ【心得太郎兵衛】
- 〘 名詞 〙 江戸時代、元祿(一六八八‐一七〇四)ごろの流行語。「心得た」というのを、人名の「太郎兵衛」にかけてしゃれたもの。また、同じころ「何兵衛のばば様」という地口がはやって、それと複合し、「心得太郎兵衛のばば様」ともいった。心得太兵衛。
- [初出の実例]「呼ばれば下にて料理人、そんなら道じゃ駕籠へもちょっと寄ってくれ。心へ太郎べのばばさまと、わめいてつかひは帰りけり」(出典:浄瑠璃・心中重井筒(1707)中)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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