太郎兵衛(読み)タロベエ

デジタル大辞泉 「太郎兵衛」の意味・読み・例文・類語

たろべえ〔タロベヱ〕【太衛】

ぐずぐずしていて役に立たないこと。また、その人。たろうべえ。
「隣の―来かかり」〈咄・聞上手

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精選版 日本国語大辞典 「太郎兵衛」の意味・読み・例文・類語

たろべえタロベヱ【太郎兵衛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ぐずぐずしていて役に立たないこと。また、その人。たろうべえ。
    1. [初出の実例]「もじもじと・やとわれ太郎兵衛うづくひざ」(出典:雑俳・天神花(1753))
  3. たろべえかご(太郎兵衛駕籠)」の略。
    1. [初出の実例]「品川の客を太郎兵衛遣ってる」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)五)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「太郎兵衛」の解説

太郎兵衛 たろべえ

1824-? 幕末の漂流民。
文政7年生まれ。紀伊(きい)日高郡(和歌山県)の天寿丸乗組員。嘉永(かえい)3年伊豆(いず)沖で遭難して2ヵ月余り漂流し,他の12名とともにアメリカ捕鯨船ヘンリー-ニーランド号に救助される。ロシアの捕鯨船にうつされたのちアラスカのシトカ滞在。5年露米会社の船で伊豆下田に送還された。

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