心浅し(読み)ココロアサシ

デジタル大辞泉 「心浅し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐あさ・し【心浅し】

[形ク]
思慮が浅い。考えが足りない。
「いさめ聞こえしかば、―・しと思ひ給へりし」〈柏木
情が薄い。熱心でない。
「かう参り来ることも難くなりにたるを、―・きにや誰も誰も見なし給ふらむ」〈手習

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精選版 日本国語大辞典 「心浅し」の意味・読み・例文・類語

こころ‐あさ・し【心浅】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 思慮が浅い。考えが浅はかである。
    1. [初出の実例]「我をいかにおもなく心あさき物と思ひおとすらむと、おしはかるに」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年一一月)
  3. 愛情が浅い。熱心でない。薄情である。
    1. [初出の実例]「名残なくはいかがは心あさくもとりなし給ふかな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

心浅しの派生語

こころあさ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

心浅しの派生語

こころあさ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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