心肺脳蘇生術(読み)しんぱいのうそせいじゅつ(その他表記)cardiopulmonary cerebral resuscitation; CPCR

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「心肺脳蘇生術」の意味・わかりやすい解説

心肺脳蘇生術
しんぱいのうそせいじゅつ
cardiopulmonary cerebral resuscitation; CPCR

呼吸停止,心停止した患者の救命処置を行う際,心肺蘇生だけにとらわれると,脳の血液循環がおろそかになり,結局植物状態を生み出すことになりかねないことから登場した概念。通常,心肺機能が停止した患者には,呼吸気道確保,呼吸,循環維持などの一次処置不整脈監視,除細動,輸液薬物療法などの二次処置が行われる。こうした心肺機能の維持により,脳循環の確保は可能だが,さらに脳機能に目を向け,低体温,脳血流を保つ働きがあるカルシウム拮抗剤投与などが考えられている。しかしいずれも血圧低下などを招きやすく,実際の処置には熟練が必要となる。

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