心臓刺激伝導系(読み)しんぞうしげきでんどうけい

百科事典マイペディア 「心臓刺激伝導系」の意味・わかりやすい解説

心臓刺激伝導系【しんぞうしげきでんどうけい】

単に刺激伝導系ともいう。心臓収縮を自律的に規正し,心房と心室間の興奮伝導にあたる特殊な筋束。右心房の上大静脈開口部付近の洞房結節(キース=フラック結節),冠状洞開口部近くの房室結節田原結節)とがあり,後者からは房室束ヒス束)が出て,心室中隔内を左脚,右脚に分かれ,さらに多くの枝(プルキニエ繊維)に分かれて,各心室の乳頭筋に達する。この特殊筋束は普通の心筋繊維の幼若型とされる。
→関連項目田原淳

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android