心臓刺激伝導系(読み)しんぞうしげきでんどうけい

百科事典マイペディア 「心臓刺激伝導系」の意味・わかりやすい解説

心臓刺激伝導系【しんぞうしげきでんどうけい】

単に刺激伝導系ともいう。心臓収縮を自律的に規正し,心房と心室間の興奮伝導にあたる特殊な筋束。右心房の上大静脈開口部付近の洞房結節(キース=フラック結節),冠状洞開口部近くの房室結節田原結節)とがあり,後者からは房室束ヒス束)が出て,心室中隔内を左脚,右脚に分かれ,さらに多くの枝(プルキニエ繊維)に分かれて,各心室の乳頭筋に達する。この特殊筋束は普通の心筋繊維の幼若型とされる。
→関連項目田原淳

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android