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洞房結節 どうぼうけっせつsinoatrial node

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

洞房結節
どうぼうけっせつ
sinoatrial node

洞結節ともいう。 1907年にイギリスの A.キースと M.フラックが発見したので,キース=フラックの結節とも呼ばれる。心臓右心房の中の上大静脈とのつなぎ目付近にある特殊な心筋の塊。心臓の拍動のリズムを決める歩調取りの役割をしており,ここで自発的に発生した刺激 (1分間 70前後) は心房に伝わり,房室結節-房室束-プルキンエ線維と通って,心室を収縮させる。 (→刺激伝導系 )  

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大辞林 第三版の解説

どうぼうけっせつ【洞房結節】

右心房の大静脈開口部にある小さな心筋細胞の塊。自動的に一定の興奮を生じ、心臓の拍動のリズムを決定する。洞結節。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

洞房結節
どうぼうけっせつ

哺乳(ほにゅう)動物の心筋は横紋筋で構成されているが、そのなかの特殊心筋線維(細胞)は、自動的に律動的な運動をおこす性質をもっている。その最初の律動運動をおこす起点となるのが洞房結節(洞結節)である。存在する部位は右心房の上大静脈口前方壁で、大きさ約2.5センチメートル、幅約0.2センチメートルの細長い特殊心筋線維集団である。洞房結節は、発見者であるイギリスの解剖学者キースA. Keith(1866―1955)とイギリスの生理学者フラックM. W. Flack(1882―1931)の2人の名前をとってキース‐フラック結節ともよばれる。また、洞房結節は、心臓の自律的、律動的運動の始まりであることから、心臓拍動の「歩調とり」pacemakerとよばれることもある。洞の名称は胎児期の心臓の静脈洞からきたものである。なお、爬虫(はちゅう)類、両生類、魚類では洞房結節に相当する静脈洞が発達しており、これが心臓の律動運動を行っている。[嶋井和世]

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世界大百科事典内の洞房結節の言及

【刺激伝導系】より

…心臓は他の臓器と異なり,みずからの律動性によって絶え間なく,しかも順序よく(心房から心室へ)収縮と弛緩を繰り返し,血液循環を行っている。この律動の規則性は,右心房内大静脈開口部に存在するわずか1.5mm×0.5mmの心筋細胞の塊(洞房結節または洞結節という)の反復興奮のリズムにより調律されている。このように洞房結節は心臓の収縮,弛緩のリズム全体を決定しているので,歩調とりまたはペースメーカーpacemakerといわれる。…

※「洞房結節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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