必する(読み)ヒッスル

デジタル大辞泉 「必する」の意味・読み・例文・類語

ひっ・する【必する】

[動サ変][文]ひっ・す[サ変]必ずそうである。そうなるに決まっている。また、そうしようと固く心に決める。期する。
「筆の先にてゴマカシたるや―・せり」〈子規・墨汁一滴〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「必する」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐・する【必】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ひっ・す 〘 自動詞 サ行変 〙 必ずそうなるに決まっている。そうなることうけあいである。
    1. [初出の実例]「名月に明の字書まじき事、必せり」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)故実)
    2. 「その間成就すべき望も、必し(〈注〉ウケアヒ)がたく」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ひっ・す 〘 他動詞 サ行変 〙 心中に固く決心する。必ずそうなると決める。期する。
    1. [初出の実例]「拉(とりひしがんこと)大敵於隻手中(ヒッセリ)矣」(出典太平記(14C後)二〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android