忍村(読み)しのぶむら

日本歴史地名大系 「忍村」の解説

忍村
しのぶむら

[現在地名]輪島市忍町

東山ひがしやま村の西の山間に立地。正保郷帳に村名がみえ、高三〇石余、田方一反余・畑方一町九反。承応三年(一六五四)の村御印の高三七石余、免二ツ二歩(能登奥両郡収納帳)。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の高四一石、免四ツ、小物成は山役二一匁(三箇国高物成帳)。寛永二〇年(一六四三)の百姓数六・人数二九(「吉利支丹改帳」上梶文書)。延宝二年(一六七四)の百姓数一〇(「村々肝煎給米等付帳」円藤文書)。天和三年(一六八三)の山漆他国売禁制請書(忍町区有文書)によると、山村で塩焼用の塩木や山漆を生産した。


忍村
しのびむら

[現在地名]銚子市忍町・小長町こながちよう

塚本つかもと村の北西方、利根川右岸に位置し、銚子道が通る。富川とみがわ村境を忍川が流れる。焼芝やけしば塚本太郎左衛門尉の居館があったとされ、同家は二二代清昌のとき帰農した。天正二〇年(一五九二)三月の知行宛行目録(本光寺文書)に小見川領内として忍之郷とみえ、当郷一千三九一石余が松平家忠領。寛文四年(一六六四)の内田正衆領知目録(寛文朱印留)に村名がみえ、下野鹿沼藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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