富川(読み)とみがわ

日本歴史地名大系 「富川」の解説

富川
とみがわ

[現在地名]諫早市富川町

湯尾ゆのお村に隣接する。「諫早日記」延享二年(一七四五)条に富川とみえ、村号がないので、中本明なかほんみよう村内とされる場合があったと考えられる。富川峡谷の巨岩岸壁にある五〇三体(羅漢像四九九体・如来像四体)の五百羅漢像(県指定文化財)は、諫早家七代の茂晴が元禄一二年(一六九九)の本明川の大水害、同一三年の旱魃による疲弊を憂えて、死者冥福と領内の安穏を願って彫らせたもので、その起工は同一四年とも、宝永四年(一七〇七)ともいわれ、同六年に完成した(五百羅漢寄進名員碑銘文)。像下部位に「施主栄昌宿横田福左衛門」「施主長崎住人笹山甚五右衛門」「堺住人」などの刻銘がみられ、また「春明院殿」「万千代御姫」などから諫早家との深い関連がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「富川」の意味・わかりやすい解説

富川【ふせん】

韓国,京畿道,ソウル市江西区・楊川区の西側にある都市。疏菜や果実(桃が特産)などを供給する近郊農村から,1970年代後半に住宅団地建設により人口が急増し,ソウルの衛星都市発展。中小規模の商工業活動も盛ん。85万3039人(2010)。
→関連項目京畿道ソウル

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世界大百科事典(旧版)内の富川の言及

【門別[町]】より

…日高山脈南西麓に位置し,山地が町域の大半を占める。市街地は沙流川河口の富川,門別川河口の門別,厚別川河口の厚賀(あつが)にあり,日高本線,国道235号,237号線が通じる。中心は門別であるが,近年は国道の分岐点の富川が発展している。…

※「富川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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