日本歴史地名大系 「忍路半島」の解説 忍路半島おしよろはんとう 北海道:後志支庁小樽市忍路半島小樽市西部にある半島。竜(りゆう)ヶ岬・兜(かぶと)岬・ポロマイ崎があり、竜ヶ岬と兜岬の間にポンショロという入江がみられ、兜岬とポロマイ崎の間は忍路湾で、忍路港が整備されている。半島の一帯には忍路ストーン・サークル、地鎮山(じちんやま)ストーン・サークルなどのほか、半島根元から余市(よいち)方面に向かって縄文時代晩期の忍路23遺跡、続縄文時代のチブタシナイ遺跡、擦文時代の蘭島(らんしま)遺跡・餅屋沢(もちやさわ)遺跡と時代ごとに続いており、これは砂丘の発達過程と合致する。兜岬は近世からみえ、「蝦夷巡覧筆記」にヲシヨロの澗のうちに「カフト岩」があるという。「東海参譚」にカフトサキ、「観国録」にカブト岬、明治二〇年代の輯製二十万分一図では甲岬と記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by