志一稲荷(読み)しいちいなり

日本歴史地名大系 「志一稲荷」の解説

志一稲荷
しいちいなり

[現在地名]鎌倉市雪ノ下二丁目

鶴岡八幡宮西傍の鶯谷うぐいすがやつにある。筑紫の僧志一の勧請。「風土記稿」には鶴岡供僧浄国じようこく院持ちと記す。訴訟で鎌倉にきた志一が証拠文書を本国に忘れて困っている時、左道を使う志一に仕えていた狐が一夜のうちに本国へ往来し文書を携えて帰り、そのまま息絶え死んだ。志一は勝訴し、その狐を稲荷の神として祀り、建てた祠が当社という(鎌倉志・攬勝考)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 太平記 例祭 鶯谷

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む