20世紀日本人名事典 「志鳥栄八郎」の解説
志鳥 栄八郎
シドリ エイハチロウ
昭和・平成期の音楽評論家 クラシック音楽興隆会理事長;モントルー国際レコード大賞審査員;中国中央楽団社会音楽学院名誉院長。
- 生年
- 大正15(1926)年1月24日
- 没年
- 平成13(2001)年9月5日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 駒込学園高卒
- 経歴
- 昭和29年旺文社を退職して音楽評論家に。43年スモンのため視力を殆ど失ったが、「レコード芸術」「ショパン」の新譜月評、「サンデー毎日」のCDベスト・アルバム100欄、「朝日新聞」の「視聴室」を担当するなどスモン病と闘いながら第一線で活躍。53年からスイスのモントルー国際レコード大賞審査員を務めた。民音音楽資料館に自宅のレコード庫がいっぱいになるたびに寄贈を続け、同館の「志鳥コレクション」は、LPレコード5万枚、CD1万5千枚で個人としては世界一のもの。平成4年私財を投じてクラシック音楽興隆会を設立し、理事長に就任。アマチュアオーケストラや合唱団を支援、志鳥音楽賞を設けた。6年にはCD1万枚を中国国家図書館に寄贈した。東京スモンの会会長として、全国のスモン訴訟原告団の支援活動にもあたった。著書は自身のスモン闘病記「冬の旅」のほか、「音楽春夏秋冬」「志鳥栄八郎のCDライブラリー」「名曲ものがたり」「人間フルトヴェングラー」「憂愁の作曲家チャイコフスキー」「不滅の名曲はこのCDで」「オーケストラ名曲大全」「名曲ガイド101」「志鳥栄八郎のモーツァルト大全」「音楽の旅、味の旅」「大作曲家をめぐる女性たち」など多数。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報