応響雑記(読み)おうきようざつき

日本歴史地名大系 「応響雑記」の解説

応響雑記
おうきようざつき

六二冊 田中屋権右衛門著

成立 安政六年

原本 東京都東村山市陸田家

写本 氷見市立博物館

解説 氷見町町年寄であった田中屋権右衛門の文政一〇年五月から安政六年一〇月までにわたる日記。各年を春夏・秋冬の二冊として六六冊あったが、天保一二年秋冬・嘉永四年春夏・同六年二冊の計四冊が欠けている。内容は町役人として行政経済にかかわるもの、家族・知友のこと、年中行事災害に関するものが多い。漫然と日々の出来事を記したのではなく、記述基準を「十記の表」としたため、膨大な日記にもかかわらず、氷見町の歴史を見通せるものになっている。

活字本 越中史料集成(七)(八)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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