忽々(読み)こつこつ

精選版 日本国語大辞典 「忽々」の意味・読み・例文・類語

こつ‐こつ【忽忽・惚惚】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 物事をかえりみないさま。〔晏子春秋
  3. 失意のさま。がっかりしたさま。気がふさいださま。
    1. [初出の実例]「北風はつよく吹て、惨々と冷程に、心も忽忽として」(出典:四河入海(17C前)三)
    2. [その他の文献]〔漢書‐韓安国伝〕
  4. すみやかなさま。たちまち。
    1. [初出の実例]「日月の忽々と行は何と有べきぞ」(出典:古文真宝笑雲抄(1525)一)
    2. [その他の文献]〔楚辞‐離騒〕
  5. うっとりとしたさま。気がぬけたさま。
    1. [初出の実例]「斯時隻句敲不得、情思惚惚帽角斜」(出典:柳北詩鈔(1894)二・壬戌三月望)
  6. まようさま。〔宋玉‐高唐賦〕
  7. 堅苦しいさま。傲慢で気取っているさま。〔改正増補和英語林集成(1886)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android