思しい(読み)オボシイ

デジタル大辞泉 「思しい」の意味・読み・例文・類語

おぼし・い【思しい/覚しい】

[形][文]おぼ・し[シク]《「おもほし」の音変化》
(「…とおぼしい」「…とおぼしき」の形で)…と思われる。…のように見える。「犯人と―・い男」
こうありたいと望まれる。希望している。
「―・しき事言はぬは、げにぞ腹ふくるる心地しける」〈大鏡・序〉
[類語]思わしい見える

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精選版 日本国語大辞典 「思しい」の意味・読み・例文・類語

おぼし・い【思・覚】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]おぼ〘 形容詞シク活用 〙 ( 「おもほし(思)」の変化したもの )
  2. ( 助詞「と」を受けて ) どうやら…と思われる。そう見受けられるさまである。
    1. [初出の実例]「その中にわうとおぼしき人」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
    2. 「御庵室の旧跡には、昔をしのぶとおぼしくて、老木の桜ぞさきにける」(出典:平家物語(13C前)一〇)
  3. こうありたいと思われる。思いどおりだ。
    1. [初出の実例]「みかどをわがままにおぼしきさまのまつりごとせん物をとぞいふ」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

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