デジタル大辞泉 「思ひ慰む」の意味・読み・例文・類語 おもい‐なぐさ・む〔おもひ‐〕【思ひ慰む】 [動マ四]心が休まる。気が晴れる。「すずろなる旅居のみして、―・む折もなきに」〈源・蜻蛉〉[動マ下二]気を取り直す。気を晴らす。「かく長らふれば少しも(=多少トモ)―・めつべき折もあるを」〈源・東屋〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「思ひ慰む」の意味・読み・例文・類語 おもい‐なぐさ・むおもひ‥【思慰】 [ 1 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 いやな気持が消えて心が晴れやかになる。気が晴れる。[初出の実例]「いまはおもひなぐさみ給へるめり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)[ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 いやな気持をやわらげる。自分の心を晴らす。[初出の実例]「さりければ『かう心憂きこと』と、思ひなぐさめがてら、『心もやらむ』と思ひて」(出典:平中物語(965頃)三五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例