精選版 日本国語大辞典 「思べき人」の意味・読み・例文・類語 おもう【思】 べき 人(ひと) ① 気にとめて心を配ってやるべき相手。多く近親の者についていう。[初出の実例]「わがおもふべき人も、陪従(べいじう)ひとり、舞人にひとり、まじりたり」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)② 相手を気がかりに思う人。多く、近親関係にある場合にいう。[初出の実例]「あなたにもまだ起きて、琴ひきなどして、かく言ひたり。〈略〉これも同じおもふべき人なればなりけり」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)③ 後見となって保護する立場にある人。後見人。[初出の実例]「かたほなるをだに、乳母(めのと)やうのおもふべき人は、あさましうまほに見なすものを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例