デジタル大辞泉
「陪従」の意味・読み・例文・類語
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べい‐じゅう【陪従】
〘名〙
① 天皇の
行幸などに供としてつき従うこと。また、その人。
供奉(ぐぶ)。ばいじゅう。
※
万葉(8C後)二〇・四二九三・
題詞「先太上天皇詔
二陪従王臣
一曰」
② 賀茂・
石清水(いわしみず)・春日の祭などに神前で行なわれる
東遊(あずまあそび)の舞で、舞人に従って管弦や歌を演奏する
地下(じげ)の楽人。ばいじゅう。
※
宇多天皇御記‐寛平元年(889)一〇月二四日「又習
二東舞
一。而選近衛府官人之中堪
二歌曲
一者十五人為
二陪従
一」
※
源氏(1001‐14頃)
若菜「へいしうも、石清水・賀茂の
臨時の祭などに召す人々の、道々の、殊に勝れたる
限りをととのへさせ給へり」
ばい‐じゅう【陪従】
〘名〙 (「ばい」「じゅう」はともに「陪」「従」の
慣用音)
① 貴人につき従って行くこと。供をすること。また、その人。
随行。べいじゅう。ばいしょう。〔運歩色葉(1548)〕 〔斉書‐予章文献王伝〕
② (近衛使につき従うところから) 古く、
宮中や
加茂・石清水などの祭に行なった
御神楽や東遊のときに、舞人に従って
音楽を奏した人、および
歌人。べいじゅう。ばいしょう。
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「
在俗の時は、陪従
(バイジウ)にて
内侍所の御神楽に参ける」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「陪従」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報