思者(読み)おもいもの

精選版 日本国語大辞典 「思者」の意味・読み・例文・類語

おもい‐ものおもひ‥【思者】

  1. 〘 名詞 〙 自分が恋しく思う人。自分が思いをかけている相手恋人愛人後世では、多く側室、妾(めかけ)の意に用いる。おもいびと。
    1. [初出の実例]「学頭がむすめ二人あり。ともに蔵人のおもひものなり」(出典:平家物語(13C前)一二)
    2. 「妾(せう)とはおもひもの俗にてかけなどいふ類也」(出典評判記色道大鏡(1678)一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android