怠者・懶者(読み)なまけもの

精選版 日本国語大辞典 「怠者・懶者」の意味・読み・例文・類語

なまけ‐もの【怠者・懶者】

〘名〙
① なまける人。働くことをきらう人。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉七「父さんをなまけものにした鬼ではないか」
② (樹懶) 貧歯目ナマケモノ科に属する哺乳類総称。二属五種。体長五〇~七〇センチメートル、尾はほとんどない。四肢が長く、体形はややサルに似ている。体毛は灰褐色の長毛で、藻類寄生によって緑色を呈することもある。動作はきわめて緩慢で、長いかぎ状の爪で木の枝にさかさにぶらさがり、木の葉を食べる。前あしの爪が三本のミツユビナマケモノ、二本のフタユビナマケモノなどがある。南アメリカの森林分布。〔動物小学(1881)〕

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