性別集団(読み)せいべつしゅうだん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

性別集団
せいべつしゅうだん

性別に形成される集団。具体的には男性だけからなる集団と、女性だけからなる集団。性別によって子供の集団がつくられることもあるが、多くの社会で一般に子供は中性として扱われ、成年式を受けて初めて男女の区別が明確になると考えられているので、性別集団は成人の間でつくられるのが普通である。たとえばブラジルのボロロ人の社会では、成年式を受けた男子は全員が男性集団を形成し、村の中央に建てられる男性小屋に住む。年齢集団や秘密結社はたいてい男女別、あるいは片方の性だけでつくられる。日本には男だけの若者組と、女だけの娘組が別々につくられていた地方がある。年齢集団は、戦士となったり労働力を提供したり、男あるいは女としての仕事を学習する場であるなどの機能や役割をもっているので、男女別に形成されることが多いのである。ただし女性の年齢集団は少なく、男性年齢集団しかない社会が多い。秘密結社も男性だけをメンバーとし、女性を厳しく排除するものが多い。このように、性別集団といっても、性だけを結合原理としてつくられるのではなく、実際には年齢や世代の同一性、あるいは他の原理が同時に働いているのが普通である。一般に性別集団が形成される社会は、男女の地位や役割の違いが強調される社会であると考えられる。[板橋作美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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