デジタル大辞泉
「恐る」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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おそ・る【恐・畏・怖・懼】
- ( 平安以前では、上二段、四段、下二段と活用し、のち下二段が残る。→おそれる )
- [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行上二段活用 〙 =おそれる(恐)
- [初出の実例]「後世の苦果を見ず畏りじ」(出典:東大寺本地蔵十輪経元慶七年点(883)二)
- [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 =おそれる(恐)
- [初出の実例]「若し疾疫の鬼魅身に著くこと恐(オソラ)ば」(出典:不空羂索神呪心経寛徳二年点(1045))
- [ 3 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ⇒おそれる(恐)
恐るの語誌
( 1 )上二段、四段のいずれか不明の例が多い。たとえば、「続日本紀‐神亀元年二月四日・宣命」に「恐み受け賜はり懼理(おそリ)坐す事を」、「古今‐仮名序」に「かつは人の耳におそり、かつは歌の心に恥ぢ思へど」、「今昔‐二九」に「兼て怖(おそ)り思ひ次(つづ)けて臥したる程に」など、連用形「おそり」がそれである。
( 2 )「恐(おそ)る」は古く上二段にも四段にも活用したが、上二段が古いと思われる。四段活用は院政期ごろまで用いられたらしく、ひきつづいて下二段活用も現われた。→おそれる(恐)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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