デジタル大辞泉 「恐れる」の意味・読み・例文・類語
おそ・れる【恐れる/▽怖れる/畏れる/×懼れる】
1 危険を感じて不安になる。恐怖心を抱く。「報復を―・れる」「死を―・れる」「社会から―・れられている病気」
2 よくないことが起こるのではないかと心配する。危ぶむ。「失敗を―・れるな」「トキの絶滅を―・れる」
3 (畏れる)近づきがたいものとしてかしこまり敬う。
4 《近世江戸語》「恐れ入る3㋑」に同じ。
「
[類語](1)こわがる・
( 1 )「おそる」は、古くは四段または上二段の活用をし、中古から次第に下二段が普通になるが、その後も四段・上二段は訓読語の中に残存する(→「おそる(恐)」の語誌)。
( 2 )平安時代後期まではおもに漢文訓読系の文章に用いられたが、それ以後訓読系の文に限らず多用され、急速に一般化した。しかし、日常語として古来用いられたのは、主に「おづ(おじる)」である。
( 3 )一般に、「おづ」が無意識的な身体的反応としての恐怖の動作を表わすのに対し、「おそる」はどちらかというと、意識的・精神的な反応を表わす。したがって「おそる」は、恐怖だけでなく、将来を危惧したり、他人のことを心配したり、尊貴なものを畏怖したりする場合にも使われる。→「おじる(怖)」の語誌
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