日本歴史地名大系 「恐山参道」の解説 恐山参道おそれざんさんどう 青森県:むつ市恐山参道恐山への登山道は一般に田名部(たなぶ)、安渡(あんど)、大畑(おおはた)(現下北郡大畑町)、川内(かわうち)(同郡川内町)よりの四ルートがあり、いずれも三里半前後の里程である。田名部からのルートは寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」に宇曾利(うそり)山道とあり、藩政期末の「北奥路程記」には恐山道とある。田名部川の支流小(こ)川をさかのぼり、長坂(ながさか)から冷水(ひやみず)・湯坂(ゆざか)を経て、三途川(さんずのかわ)に至る。三途川は俗界と霊界の分れ目とされ、手前に馬立所があって、牛馬はここを越えることを許されなかった(田名部町誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by