恐竜擾乱(読み)きょうりゅうじょうらん(その他表記)dinoturbation

知恵蔵 「恐竜擾乱」の解説

恐竜擾乱(じょうらん)

もし恐竜大群が歩き回った場合には、特に大型恐竜は堆積(たいせき)物を掘り起こしたり、踏みつけたりして、恐竜という生物による堆積物擾乱を引き起こす。竜脚類が群れで行動すると、足跡の印された地層面の下約1mにも及ぶ地層に明らかな痕跡を残す。このような恐竜による踏みつけや掘り起こしの行動を恐竜擾乱と称し、恐竜の大群の通過した証拠とされる。時には数kmにわたる場合がある。ジュラ紀後期から白亜紀後期にわたり増加する。韓国南海岸や米国コロラド州エルドラドスプリングスに著例。

(小畠郁生 国立科学博物館名誉館員 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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