竜脚類(読み)りゅうきゃくるい(その他表記)sauropod

翻訳|sauropod

日本大百科全書(ニッポニカ) 「竜脚類」の意味・わかりやすい解説

竜脚類
りゅうきゃくるい
sauropod
[学] Sauropoda

竜盤目竜脚形類亜目)竜脚類(下目)に分類される恐竜。四本肢(あし)で動いた大形重量級の草食恐竜。雷竜(カミナリ竜)あるいは雷竜(らいりゅう)ともいう。陸生動物としては史上最大に達した。たとえばブラキオサウルスBrachiosaurusは体長約25メートル、体高13メートル、体重78トン、ディプロドクスDiplodocusは体長約27メートル、体高4メートル、体重10トンに及ぶ。ブラキオサウルス類を除き前肢後肢よりかなり小さく、二肢歩行性の先祖をもったと考えられる。中生代ジュラ紀白亜紀を通じ存続したが、とくにジュラ紀後期の、約1億6120万年~1億4550万年前に繁栄した。このころの地球は比較的低酸素で二酸化炭素濃度が高く、植物は高木に育ったが栄養価が低く、草食恐竜は大量の食餌(しょくじ)を必要とし、巨大化した一方、体重の軽量化のために気嚢(きのう)システムを発達させたといわれる。かつては湿地や河川湖沼を好み水中や水際の植物を主食としたと思われていたが、四肢ゾウのようにがっしりとしており、幅広い足に大きな肉趾(にくし)をもち足の指の開きもあることから、長い頸(くび)を伸ばして陸地樹木の葉を食べたと想像される。ただし、胴の脊柱(せきちゅう)の延長方向に頸椎(けいつい)部と尾椎部を伸ばした姿勢をとり、頭部では目のすぐ前に外鼻孔が位置するように、頭部が頸から急角度で下方を向くのが自然であるといわれている。なお、寿命は100~200歳ぐらいでないかと想像されている。

[小畠郁生]

『NHK「恐竜」プロジェクト編、小林快次監修『恐竜vsほ乳類――1億5千万年の戦い』(2006・ダイヤモンド社)』『平山廉著『最新恐竜学』(平凡社新書)』


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最新 地学事典 「竜脚類」の解説

りゅうきゃくるい
竜脚類

学◆Sauropoda

竜盤目竜脚亜目竜脚下目の恐竜類。ジュラ~白亜紀,なかでもジュラ紀後期に最も栄えた。大型の草食恐竜で,四足歩行。体の大きさに比較して頭は小さく,歯は単純で門歯状の構造で,植物を食い切る,または引きちぎるだけの機能。このグループを代表する種類は,ディプロドクス(Diplodocus)・カマラサウルス・ブラキオサウルスなどであるが,50近くの属と六つの科(亜科)が知られている。従来,このグループは水生ないし半水生動物と考えられていたが,四肢の構造や足跡化石の堆積環境などから,河川や湖沼の近辺で生活したものの,必ずしも水中生活をしたとは考えられなくなってきている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竜脚類」の意味・わかりやすい解説

竜脚類
りゅうきゃくるい
Sauropoda

爬虫類竜盤目竜脚亜目に属する一群の恐竜。体格は重厚。四脚歩行性で草食または雑食。一般に頸と尾が非常に長い。頭骨は小さく,頭蓋は極度に小さい。歯はへら状または坑状で両縁に刃を有する。後肢はがんじょうで直立,大腿骨は脛骨より長い。前肢は普通後肢より短く,5指の指骨も短い。裸皮。特にジュラ紀に栄えた。地球始って以来の最大の陸生動物で,セイスモサウルスで全長 39~52m,ディプロドクスは 25m以上,10tで頭は異常に小さい。

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