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恒流 こうりゅうresidual current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

恒流
こうりゅう
residual current

内湾や沿岸では潮流が顕著になるが,この潮流を除いた流れを総称して恒流と呼ぶ。恒流には風によって起こる吹送流,密度差によって起こる密度流,潮流と地形効果から発生する潮汐残差流などがある。従来はあまり注目されなかったが,観測技術の進歩とともに,その存在も明確になった。潮流は半日あるいは1日周期で往復するのに対して,恒流は一定方向を向いているため,流れは小さくとも物質を移動させることから,内湾の環境問題を議論する上で重要な要素となっている。夏季と冬季では風向が逆になる東京湾では,恒流のパターン反時計回り (夏) から時計回り (冬) に変わる。しかし,名称とは異なり,かなり頻繁に変化することが最近分かってきた。

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