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密度流 みつどりゅうdensity current

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

密度流
みつどりゅう
density current

海水の密度分布が原因と考えられる海流。海水の密度分布から力学的に算出した海流が実際とよく合うことが,ノルウェーの気象学者 V.ビエルクネスによって見出され,これが密度流とされた。しかし,この計算は海流と密度分布との関係を導いたもので,密度分布が海流の原因であるという証明ができないので,これを密度流とはいわないようになった。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

密度流【みつどりゅう】

流体密度の差とその分布が原因となって起こる流れ。海水の上に広がる河川水などがその例。
→関連項目海流

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岩石学辞典の解説

密度流

乱泥流

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

密度流
みつどりゅう
density current

海水の定常運動の一種。もし、海面が水準面であれば(海面傾斜がないならば)、海中の水圧は海水の密度だけで決まる。高密度(高圧部)の海水は、低密度(低圧部)の海水のほうへ流れて密度差を、したがって圧力差を解消しようとする。しかし、もし、北半球で高圧部を右手に、低圧部を左手に見て等圧線に平行に流れる運動があれば、この運動に伴うコリオリの力は圧力差から生ずる力と逆向きとなる。二つの力の大きさが等しければ、海水は高圧部から低圧部に向かって流れないから、密度差はそのまま保たれる。このとき、等圧線に平行な流れを密度流という。
 南半球ではコリオリの力の向きが逆になるので、高圧部を左手に、低圧部を右手に見て流れる。密度分布が密度流の原因とは限らないし、密度流が密度分布の原因であるとも限らない。密度流と傾斜流の和が地衡流である。コリオリの力が0、または非常に小さくなる赤道とその近くでは、力の釣合いが変わって、密度差や圧力差は存在するが密度流は存在しない。[高野健三]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の密度流の言及

【運搬作用】より

…とくに海底での重力による堆積物流動現象は堆積物重力流sediment gravity flowと呼ばれ,混濁流turbidity current,水中土石流subaqueous debris flow,粒子流grain flowの三つに分類される。堆積物重力流はまわりの水塊よりも密度が大きい流れであり,代表的な密度流density currentである。一般に堆積物重力流は,浅所に一時的に堆積していた堆積物が,地震や水塊のかくはん作用または堆積物自身の荷重による自然崩壊などによって斜面を流動する現象をいう。…

【海流】より

… 海流をその原因によって分類することが昔から行われてきた。そこで便宜上例えば,吹走流(風の応力でできる流れ),傾斜流(海面傾斜によるもの),密度流(海水の密度差に起因するもの),補流(ある海域の水がなんらかの原因で流れ去るとその分を補うため他から海水が流れてくる)などの言葉を使うことがあるが,もともとこれらを含めて複雑な要因がからみ合って一つの海流を形成するのであるから,上記の分類で海流をはっきり区別するのは無理がある。 このほか,実生活上よく使われる分類として暖流と寒流があるが,科学的には厳密さを欠く分類法で,二つの海流が接している時に温度の高い方を暖流,低い方を寒流と呼んで区別するのに便利だという程度の意味である。…

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