恩智遺跡(読み)おんぢいせき

日本歴史地名大系 「恩智遺跡」の解説

恩智遺跡
おんぢいせき

[現在地名]八尾市恩智中町一―三丁目ほか

大正時代から知られた弥生時代の遺跡(府指定顕彰史跡)。恩智集落のある扇状地一帯に広がり、範囲は東西三五〇メートル、南北八〇〇メートルに及ぶと推定されている。大規模な弥生時代の集落跡と考えられるが、調査例が少なく内容は明らかでない。昭和五〇年(一九七五)から五三年にかけて、扇状地末端を北流する恩智川改修工事に伴って発掘調査が実施され、弥生前期から古墳中期に至る多くの溝や自然流路が検出された。住居跡として明確なものはなく、ほかには弥生中期の木棺墓と土壙墓がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android