恩裁(読み)おんさい

精選版 日本国語大辞典 「恩裁」の意味・読み・例文・類語

おん‐さい【恩裁】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 裁判または処分のこと。裁判または処分を受けることは、ひとつ恩恵であるという思想から出た語。これを受ける側で用いることば。
    1. [初出の実例]「請殊蒙恩裁、被志賀郡検田使右衛門志成道作田勘益雑事等由状」(出典:九条家本延喜式巻三十九裏文書‐長元八年(1035)一〇月八日・僧祈円解)
  3. なさけある御指令。恩情のある処置
    1. [初出の実例]「委細事書(いさいのことがき)十七箇条の恩裁(ヲンサイ)を添(そへ)られたり」(出典:太平記(14C後)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android