患者用図書館(読み)かんじゃようとしょかん(英語表記)patients’ library

図書館情報学用語辞典 第5版 「患者用図書館」の解説

患者用図書館

入院患者を対象とした図書館.日本においては,「医療法」第22条により,地域医療支援病院については,図書室設置が義務付けられているが,現状においては,この図書館は病院職員を対象に,医学薬学看護学などの資料,情報を提供する医学図書館と解されている場合が多く,患者用図書館に関する明確な規定はない.近年,日本病院患者図書館協会(1974(昭和49)年設立)の研究,実践,普及活動などにより,優れた活動が各地に見られるようになってきているが,全病院に対する普及率組織,運営上の位置付けなどから見た場合,欧米諸国と比してその遅れは著しく,今後のさらなる発展が望まれている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android