悪絵(読み)あくえ

精選版 日本国語大辞典 「悪絵」の意味・読み・例文・類語

あく‐え ‥ヱ【悪絵】

〘名〙
江戸時代各人に絵を描かせ、判者がその善悪を選び、それによって勝負をする遊戯。絵はへたであっても、筆数少なく、判じ物のような絵をよしとする(随・嬉遊笑覧(1830))。
② めくりカルタで、勝負に都合の悪い絵札をいう。
洒落本・咲分論(1772‐81)「悪絵(アクヱ)をかづき出し三つにされ全く負るは知れたれども寝ぬは義なり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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