精選版 日本国語大辞典 「悪身」の意味・読み・例文・類語 わる‐み【悪身】 〘 名詞 〙 いやらしくふざけた身振り。特に、歌舞伎で、立役などが女の身振りをすることをいう。[初出の実例]「其身は立者気になってわる身のたてりも能と誉」(出典:洒落本・遊客年々考(1757)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「悪身」の意味・わかりやすい解説 悪身 (わりみ) 日本舞踊の演技用語。割身,悪見得と書く場合もあり,〈わるみ〉ともいう。立役,道外,武張った役などで,なよなよと女の身振りを誇張して踊る型をいう。《関の扉》の関兵衛,《戻駕》の次郎作などにその典型が見られ,姉さんかぶりの手拭を真似た被りものをかぶって滑稽味を強調する。また《まかしょ》や《浮かれ坊主》《雷船頭》といった風俗舞踊にも多く見られ,単調さを防ぐ役割をも担っている。執筆者:柴崎 四郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報