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見得 みえ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

見得
みえ

歌舞伎の演技の一種。演技者の感情が高潮したとき,動きを停止させてポーズをとる方法で,見得の演技をすることを「見得を切る」という。ときには個人,あるいは相手役と,または登場人物全部が見得を切ることがある。

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デジタル大辞泉の解説

けん‐とく【見得】

仏語。自らの智慧(ちえ)を働かせて真理を悟ること。
会得すること。理解すること。
「この二つを継ぐものを―すれば」〈都鄙問答・三〉

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百科事典マイペディアの解説

見得【みえ】

歌舞伎演出の一技巧。劇の進行中,役の心理的盛上りを現すため,俳優が動作を一時停止し絵画的なポーズをとることをいう。印象を強くするため,多くはツケや鳴物を入れ,効果をあげる。

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とっさの日本語便利帳の解説

見得

歌舞伎独特の演技。感情や動作の頂点を目立たせるために一瞬静止のポーズをとる。ストップモーションまたはクローズアップ効果を生む。花道から揚幕に入る際、大きく手足を振って引っ込む六方(ろっぽう)、宙返りをするとんぼと共に、歌舞伎の重要な演出法。

出典|(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
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世界大百科事典 第2版の解説

みえ【見得】

歌舞伎演技の独特の手法の一つ。身体を彫刻的に美しく見せて,固定した像を形成する。江戸の荒事から出発しているが,市川家が信仰した不動明王の姿を写したものもあるので,仏像の影響を受けていると見てもいい。戦闘その他,激しい動きのあとにみごとに形をきめるのに,むずかしい呼吸があり,きまった瞬間,目を寄せてにらむという場合が多い。動詞としては〈見得をする〉が正しいが,〈見得をきる〉ともいう。同じ型の見得でも,俳優の芸風で微妙な味の違いがある。

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大辞林 第三版の解説

けんとく【見得】

〘仏〙 主として禅宗で、真理を悟ること。
理解し会得すること。 「返々、有主・無主の変り目を-すべし/至花道」

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

見得
みえ

歌舞伎(かぶき)の演技・演出用語。劇の進行中、俳優が動作を一時静止して、固定した像をつくること。映画のクローズアップと共通した性格をもつ技巧だが、俳優の魅力を印象づけるため、体を彫刻的に美しく見せ、つねに絵模様になるようくふうされているところに、歌舞伎としての特色がある。劇的な盛り上がりと役の感情の興奮を示す手法なので、多くは「にらむ」という動作を伴い、効果を強めるために、決まった瞬間「つけ」を打ち、太鼓その他の鳴物も加える。江戸の荒事(あらごと)から発生したもので、形態のうえでは仁王(におう)その他仏像の影響が考えられる。
 とくに誇張の大きい印象的な見得を大見得というが、一般に種類としては、1人で行うものと、2人以上で行うものに大別され、形態では束(そく)に立つ(両足をそろえて直立する)見得と、足を割った見得とに分かれる。役の性格や見得の形が何かを表していることにより、特定の名称がついているものが多く、個人の見得では、元禄(げんろく)見得、石投げの見得、不動の見得、柱巻きの見得、地獄見得、汐見(しおみ)の見得など、2人以上の見得では、天地の見得、天地人の見得などのほか、舞踊劇のせり出し、時代物の急所や幕切れに行われる絵画美豊かな絵面(えめん)の見得、引張りの見得(登場人物の心理的なつながりを形に込めたもの)などが有名である。
 動詞としては、「見得をする」が正しいが、「見得をきる」ともいい、日常語でも、とくに人目をひくような言動をすることをさして使われる場合が多い。[松井俊諭]

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世界大百科事典内の見得の言及

【歌舞伎】より

…江戸末期の〈生世話〉も徹底した写実主義の演劇になったわけではなかった。たとえば,正面を向いてする演技,見得立回りだんまりといった様式,大道具,小道具,化粧,扮装などは,いずれも絵画的もしくは彫刻的な景容の美しさを目標とし,下座の音楽や効果,ツケの類は写実性をめざすものではなく,情緒的な音楽性をねらい,あるいは擬音を様式化して誇張したものである。どんな場面の,どんな演技・演出も,舞台に花があり,絵のように美しい形に構成されていなければならない。…

【立回り】より

…〈天地〉=双方の刀を上と下とで打ち合わせる。〈陰陽の見得(または上下のきまり)〉=甲が上に刀をふりかぶって立ち,乙は片足を蹴り出して左手を前にきまる。 ほかに見得の種類として,シテには〈かつぎ〉〈脇構え〉〈八双〉〈片手上段〉があり,ウケには〈ウケの構え〉〈裏向き八双崩し〉などがある。…

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