悪金(読み)ワルガネ

デジタル大辞泉 「悪金」の意味・読み・例文・類語

わる‐がね【悪金】

不正な手段によって得た金銭悪銭
悪いことに使う金。
質の悪い貨幣。悪銭。
一代に―つかまして立った事もなし」〈浮・一代女・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「悪金」の意味・読み・例文・類語

わる‐がね【悪金】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金・銀・銅などの純度の低い不良貨幣。また、摩滅や傷など、通用価値の低い貨幣。悪銀。悪銭。
    1. [初出の実例]「ぐちのくるる金銀とて、わるがねにてもあらばこそ」(出典評判記色道大鏡(1678)五)
  3. 不正な手段で手に入れた金。悪事で得た金。あぶくぜに。悪銭。
  4. 悪いことに使う金。悪銭。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android