悪魔の証明(読み)あくまのしょうめい

知恵蔵miniの解説

悪魔の証明

証明が非常に困難なものごとを表す比喩表現。古代ローマ法において所有権の帰属証明が極めて困難であったことから、この言葉が初めて用いられたとされている。現代においては、権利関係や消極的事実の証明に関する法的表現であるが、転じて一般に、証明が極めて難しいこと全般に対し用いられている。例えば、赤いカラスがいないことを証明するためにはすべてのカラスを調べなければならず、立証することは事実上不可能である。特にこうした「事実の不存在の立証が求められること」を悪魔の証明と呼ぶことが多くなっており、卑近な論争でも盛んに用いられている。

(2016-2-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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