悵然(読み)チョウゼン

デジタル大辞泉 「悵然」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ぜん〔チヤウ‐〕【×悵然】

[ト・タル][文][形動タリ]悲しみ嘆くさま。がっかりしてうちひしがれるさま。
「―として溜息ばかりいて」〈紅葉・二人女房〉

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精選版 日本国語大辞典 「悵然」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐ぜんチャウ‥【悵然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 失望して悲しみ恨むさま。うらみなげくさま。悵悵
    1. [初出の実例]「遙望離去之船 悵然断肝 黯然銷魂」(出典万葉集(8C後)五・八七一・右詞文)
    2. 「飡飯を加ふとも辞すること莫れ 定めて知ぬ三峡五湖の春の浪に悵然たらむ〈慶滋保胤〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
    3. [その他の文献]〔漢書‐谷永伝〕

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普及版 字通 「悵然」の読み・字形・画数・意味

【悵然】ちよう(ちやう)ぜん

なげくさま。楚・宋玉〔神女の賦〕寐(い)ねて之れをみ、寤(さ)めて自ららず。罔(ばう)として樂しまず、悵然として志を失ふ。

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