惨らしい(読み)ムゴラシイ

デジタル大辞泉 「惨らしい」の意味・読み・例文・類語

むご‐らし・い【惨らしい/酷らしい】

[形][文]むごら・し[シク]むごたらしい」に同じ。
「取って抑えて何者仕業ぞ、―・き縄からげ」〈露伴風流仏
[派生]むごらしさ[名]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「惨らしい」の意味・読み・例文・類語

むご‐らし・い【惨らしい・酷らしい】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]むごら〘 形容詞シク活用 〙 ( 「らしい」は接尾語 ) いかにも残酷である。残忍である。無慈悲である。むごたらしい。
    1. [初出の実例]「我らはかやうのむごらしき物は見初めにて候」(出典:御伽草子・小男の草子(室町末))
    2. 「人にはあらで人にこそあれ 猿の皮はぎたをみればむこらしや」(出典:俳諧・新増犬筑波集(1643)油糟)

惨らしいの語誌

→「むごい」の語誌

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