普及版 字通 「惴」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] ズイ・スイ
[字訓] おそれる・うれえる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(たん)。に瑞(ずい)の声がある。〔説文〕十下に「憂懼(いうく)なり」とあり、憂えおそれることをいう。長髪巫女の正坐する形。端は立(位)に即いて、端然として祈る形。(せん)はつつしみ祈る形。惴とは憂懼の情をもって神に祈ることをいう。

[訓義]
1. おそれる、うれえる。
2. つつしむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕惴 ウレフ・オソル・ツツシム

[語系]
惴tjiuai、tjiuanは声義近く、惴はその心情はそのさまをいう。zjiuan、揣tshiuaiも同系の語で、は口気を収めて祈る、は〔説文〕三上に「數(せ)むるなり。一に曰く、相ひ讓(せ)むるなり」とあり、揣はおし量る意。みな声義に関連するところがある。

[熟語]
惴畏・惴惴悸惴恐惴怯惴懼惴縮惴惴・惴・惴惴慄惴栗
[下接語]
慴惴・沮惴・憂惴

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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