端然(読み)たんぜん

精選版 日本国語大辞典 「端然」の意味・読み・例文・類語

たん‐ぜん【端然】

〘形動タリ〙 正しくととのったさま。きちんとしているさま。たんねん。
読本椿説弓張月(1807‐11)前「夢の中に、一人女子白綾の袿に、おなじいろの袴着て〈略〉端然(タンゼン)として枕方に立在(たたずみ)て」 〔荀子‐非十二子〕

たん‐ねん【端然】

〘形動タリ〙 =たんぜん(端然)〔文明本節用集(室町中)〕
※読本・南総里見八犬伝(1814‐42)九「恁りけれども親兵衛は、〈略〉端然(タンネン)として外覰(よそみ)もせず」

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デジタル大辞泉 「端然」の意味・読み・例文・類語

たん‐ぜん【端然】

[ト・タル][文][形動タリ]姿勢などが乱れないできちんとしているさま。「端然と座る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「端然」の読み・字形・画数・意味

【端然】たんぜん

礼儀正しいさま。〔子、非十二子〕譽(ほまれ)に誘はれず、誹(そし)りにれず。(したが)ひて行ひ、端然として己を正し、物に傾側されず。夫(そ)れ是れを之れ君子と謂ふ。

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