愚人列伝(読み)ぐじんれつでん(英語表記)The Dunciad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「愚人列伝」の意味・わかりやすい解説

愚人列伝
ぐじんれつでん
The Dunciad

イギリス詩人 A.ポープ風刺詩。3巻,1728年刊。自身の編集したシェークスピア全集を批判した学者 L.シオボールドを攻撃するために書かれ,のちの版では C.シバー槍玉にあげた。愚鈍の女神主人公とした擬叙事詩。 42年"New Dunciad"を出し,のちこの第4巻とした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の愚人列伝の言及

【ポープ】より

…しかし彼は多くの敵もつくった。《愚人列伝》(1728‐42)は,彼の政敵,論敵たちをなで切りにした,風刺文学の傑作である。しかし《人間論》等の思想詩は,表現の彫琢のみでは隠せない思想性の限界を露呈している。…

※「愚人列伝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android