…成道山松安院と号する。徳川家康6世の祖である松平氏第4代親忠は,戦死者の亡魂の叫喚の声に日夜悩まされたが,後に知恩院23世の法統をついだ勢誉愚底の7日7夜の念仏に救われ,1475年(文明7)愚底を開山として当寺を建立,以後松平氏8代の菩提所となった。このとき浄土宗の信仰の要(かなめ)を在家に伝える五重相伝(ごじゆうそうでん)を初めて親忠に授けたことから,結縁五重(けちえんごじゆう)の根本道場として知られる。…
※「愚底」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」