感化事業(読み)カンカジギョウ

デジタル大辞泉 「感化事業」の意味・読み・例文・類語

かんか‐じぎょう〔カンクワジゲフ〕【感化事業】

非行性癖のある少年少女を保護・教育してその矯正を図る事業

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精選版 日本国語大辞典 「感化事業」の意味・読み・例文・類語

かんか‐じぎょうカンクヮジゲフ【感化事業】

  1. 〘 名詞 〙 犯罪行為や不良行為を犯した者、また、そのおそれのある者、とくに少年少女に対して、その環境を改めて保護し、矯正教育をほどこす事業。日露戦争後から大正前期にかけて一般化した名称で、救済事業と合わせて感化救済事業と呼ばれた。社会事業の名称が一般化する以前の名称。教護事業。〔現代文化百科事典(1937)〕

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世界大百科事典(旧版)内の感化事業の言及

【更生保護】より

…これら保護団体の指導,助成を図るため,1913年に中央保護会が設立され,翌年,財団法人輔成会に引き継がれた。少年保護については,1876年ごろより民間人の手による感化事業が興り,1900年には感化法が制定された。しかし感化院の収容能力は脆弱であり,少年保護のための特別立法の必要に迫られ,22年に(旧)少年法が制定された。…

【児童福祉】より

…明治期においては政府の法的措置の遅れをよそに民間の慈善事業が多発したが,とりわけ濃尾地震(1891)や北陸恐慌等の災害を機にさらに育児事業が発展した。 明治から大正にかけて,最も発展したのは少年の感化事業である。1908年に感化法が改正され,各都道府県に感化院設立が義務づけられ,19年には国立感化院として武蔵野学院が開設された。…

※「感化事業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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