感電死(読み)かんでんし(英語表記)death from electrocution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「感電死」の意味・わかりやすい解説

感電死
かんでんし
death from electrocution

電撃死通電による一種ショック死。家庭用の 100Vで死亡することはまれで,直流では 500V,交流では 300V以上が危険などといわれるが,電圧高低よりも電流の強さが大きく影響し,50~60Hzが最も危険といわれている。心臓や脳などが通電の経路に入っていると危険度が高く,心臓や中枢神経機能障害で死亡することが多い。雷電は電圧が高く,落雷死の死因は呼吸中枢麻痺による窒息とされている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の感電死の言及

【感電】より

…電流が脳幹を通過すると呼吸麻痺により,心臓を通過すると心室細動により,ショック死する。これを感電死または電撃死というが,これを法医学的にみた場合,自殺と電気作業中の事故死が多く,他殺はほとんどない。 治療は,まず電流を遮断し,皮膚に対しては火傷の治療と同様に対処する。…

※「感電死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android