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窒息 ちっそく asphyxia

翻訳|asphyxia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

窒息
ちっそく
asphyxia

呼吸が阻害されること,あるいはこれによって起る状態をいう。窒息では体内に酸素が欠乏し,一酸化炭素がたまる。窒息状態に入った直後は無症状であるが,まもなく意識消失,呼吸困難けいれん,失禁,次いで呼吸停止が起り,その後あえぎ呼吸 (末期呼吸) が始る。

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デジタル大辞泉の解説

ちっ‐そく【窒息】

[名](スル)息がつまること。呼吸ができなくなること。二酸化炭素酸素との交換ができなくなる状態。「酸欠で窒息する」

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百科事典マイペディアの解説

窒息【ちっそく】

呼吸が阻害されること,またはこれによって起こる状態。死亡する場合は窒息死といい,鼻と口の閉鎖,異物などによる気道の閉塞,絞縊(い)死,溺(でき)死,生き埋めなどの圧死,薬物中毒による呼吸筋の麻痺(まひ)や痙攣(けいれん),大気中の酸素欠乏などの際にみられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちっそく【窒息 asphyxia】

呼吸が障害されて生じる状態である。呼吸は,肺におけるガス交換である外呼吸と,組織における内呼吸に分けられるが,一般に窒息といえば外呼吸の障害による場合をいう。これには,手などによる鼻口閉塞や,縊頸(いけい)・絞頸・扼頸(やくけい)などの頸部圧迫による気道閉塞,水や血液などの液体および固形物の吸引による気道閉塞,砂・雪・重量物による胸腹部圧迫によって生じる呼吸運動障害,外傷や病気で生じた気胸・血胸などによる肺運動障害,呼吸空気の酸素欠乏などがある。

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大辞林 第三版の解説

ちっそく【窒息】

( 名 ) スル
呼吸ができなくなること。また、血液中の酸素が減少し二酸化炭素が過剰になる状態。気道の閉塞、呼吸筋の麻痺、呼吸中枢の障害、気胸、外気の酸素欠乏などが原因。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

窒息
ちっそく

生命の維持に必要な酸素が、なんらかの原因で生体に欠乏する状態をいい、この結果、死亡すると窒息死とよぶ。英語でasphyxiaと書き、その語源はギリシア語の欠性辞aと、動悸(どうき)を打つの意のsphyzoからなる。窒息は肺(外)呼吸の換気側障害、または組織(内)呼吸の血流側障害に起因するが、法医学的には、空気呼吸の機械的阻害(鼻口部や頸(けい)部、または胸郭の外部からの圧迫、異物嵌入(かんにゅう)や液体浸入による気道の閉塞(へいそく)・狭窄(きょうさく)など)に基づく換気不全(肺呼吸障害)をいう。いわゆる「首をつって、あるいは絞められて」といった、外部からの圧迫が頸部に加わった縊首(いしゅ)や絞首は社会的によく知られた窒息であり、とくに縊首は最近の自殺の過半数を占める。溺死(できし)、異物(餅(もち)、義歯、玩具(がんぐ)など)による気道閉塞・狭窄、冷蔵庫などの密閉器内閉じ込め、ビニル袋を用いたシンナー遊び中の急死も窒息であり、気管支肺炎や喘息(ぜんそく)の急激な悪化、あるいは気道周囲の腫瘍(しゅよう)による臨床的な呼吸不全も窒息に相当する。これらの窒息は、低酸素血症、高炭酸ガス血症を合併し、その相互作用で、初期には努力性呼吸(呼吸困難)、ついでけいれんを発現して、その後、仮死状態から不可逆性に呼吸が停止する。心臓は呼吸停止後も15分前後拍動する。死の転帰をとる動脈血酸素と炭酸ガス(二酸化炭素)分圧の危険値は約25と80(通常、健康成人では動脈血酸素分圧95前後、炭酸ガス分圧37前後)であり、この危険値前(仮死期前)ならば蘇生(そせい)が可能である。組織レベルでの窒息の応答には、臓器による特異性がみられ、脳は他臓器よりも酸素利用能の低下、嫌気的代謝過程への移行が速い。絞首や気道閉塞などの急性窒息(致死時間15分以内)では窒息の病態生理学的経過が顕著であるが、徐々に窒息に陥る慢性ないし遷延性窒息では、生体の順応で窒息の病態生理学的経過は緩行する。窒息死体では暗赤色流動性血液、内臓(とくに肺)のうっ血、粘・漿(しょう)膜下の微小出血点(溢血(いっけつ)点)をみる。[澤口彰子]

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