家庭医学館 「慢性中耳炎術後症」の解説
まんせいちゅうじえんじゅつごしょう【慢性中耳炎術後症 Chronic Otitis Media Postoperative】
耳の孔(あな)が大きくなる手術(中耳根本術(ちゅうじこんぽんじゅつ))などの後に、耳あかが外耳道(がいじどう)にたまって感染を誘発し、耳だれがおこる状態を慢性中耳炎術後症といいます。これらの手術後は、定期的に(3か月に1回程度)通院し、耳あかを取る必要があります。
[治療]
耳だれが多い場合は、抗生物質を用います。また、難聴(なんちょう)がひどければ、鼓室形成術(こしつけいせいじゅつ)が必要です。
予防は、外耳道を大きく広げず、乳突腔(にゅうとつくう)を削らない手術法を選んでもらいます。最近の鼓室形成術のほとんどは外耳道が大きくなる心配はありません。