慳貪箱(読み)けんどんばこ

精選版 日本国語大辞典 「慳貪箱」の意味・読み・例文・類語

けんどん‐ばこ【慳貪箱・倹飩箱】

  1. 〘 名詞 〙 けんどんうどん、けんどんそばなどを入れて、注文先へ持ち運ぶ箱。上下または左右にみぞがあり、ふたのとりはずしができるようにしたもの。転じて、一般に、その様式の箱や袋戸だな。けんどん。
    1. 慳貪箱〈守貞漫稿〉
      慳貪箱〈守貞漫稿〉
    2. [初出の実例]「江戸町のいぬい角のそば切屋外なき上手也。一夜にけんどん箱七八百づつ売ける」(出典:浮世草子・新吉原常々草(1689)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む