デジタル大辞泉 「憎からず」の意味・読み・例文・類語 にくから◦ず【憎からず】 [連語]《形容詞「にくし」の未然形+打消しの助動詞「ず」》1 好感がもてる。かわいい。慕わしい。「―◦ず思う」2 見苦しくない。感じがよい。「―◦ず、うち笑みて聞きゐ給へり」〈源・東屋〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「憎からず」の意味・読み・例文・類語 にくから‐・ず【憎ず】 〘 連語 〙 ( 形容詞「にくし(憎)」に打消の助動詞「ず」の付いたもの )① 好きだ。いとしい。慕わしい。かわいい。[初出の実例]「平中、にくからず思ふ若き女を、妻のもとに率てきて置きたりけり」(出典:大和物語(947‐957頃)六四)② 見苦しくない。不調和でない。そつがない。奥ゆかしい。[初出の実例]「御返りさすがににくからず聞えかはし給て」(出典:竹取物語(9C末‐10C初)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例