憤む(読み)いくむ

精選版 日本国語大辞典 「憤む」の意味・読み・例文・類語

いく・む【憤】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 「息含(いくく)む」の変化した語 ) 心に怒りを含む。いきどおる。いくくむ。いくぶ。
    1. [初出の実例]「乃ち蘇我臣入鹿が君臣(きみやつこらま)長幼(このかみおとと)の序を失ひ、社稷(くに)(うかが)ふ権(はかりごと)を挟(わいはさ)むことを憤(イクミ)」(出典日本書紀(720)皇極三年正月(岩崎本訓))

ふつく・む【憤・恚】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 ( 後世「ふづくむ」とも ) =ふつく(憤)〔書陵部本名義抄(1081頃)〕
    1. [初出の実例]「戒日王殊に忿(フツクメ)る色無く」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)五)
    2. 「鞅々は心の中に怨てふつくむそ」(出典:史記抄(1477)一一)

ふずく・むふづくむ【憤・恚】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙ふつくむ(憤)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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